特殊寝台
ベッド選びは、介護される方の生活環境を整えるうえで非常に重要です。
3つの観点から、ベットを選びましょう。
寝心地の良さ

本体のサイズやマットレスの硬さなど、ご本人の好みに配慮して選びましょう。
ただし、床ずれのケアがある場合などには、それらの目的を優先します。
動きやすさ

寝たきりを予防するためには、ご本人の動作を支援する機能や、介助者の負担を軽減するための機能が重要です。
ベッドから離れることが容易であれば、ご本人の自立に対する意欲も高まります。
介助のしやすさ

ご本人が自分の力だけではできない動作、行為の介助は、毎日欠かせないものとなります。
介助者にとつて使いやすいものを選び、負担を軽減することも考えましょう。
ご本人の身体状況と動作能力に合わせて、サイズと機能を決めましょう。
サイズ

●幅
ベッドの幅が広いと、ご利用者が寝返りしやすくなります。ただし、手が届きやすく介助がしやすいのは、幅の狭いベッドです。
●長さ
ご利用者の身長に合わせて選びましょう。レギュラーサイズの他に、長め・短めのサイズがあります。
ご利用者がベッドサイドに腰かけた時、足の裏がかかとまでしっかり床につく高さが理想です。
離床時の転倒が予防でき、自発的な行動を促進する効果も期待できます。
機能

●背上げ機能
背上げ機能は、身体能力が衰えた方の起き上がりを支援します。座位が取れない方には、この機能で適度に上体を起こし、心肺機能の維持、覚醒を促すなどの使い方ができます。

●膝上げ機能
膝上げ機能は、背上げするときの身体のずれを抑えます。膝上げと背上げを交互に行うと、身体のずれを抑えます。

●高さ調節機能
ベッドの端に座ったときの身体の安定や、立ち上がり時に役立つのが、高さ調節機能です。 また、ベッドを適切に高くすることで、介助者が無理な姿勢をとらなくてすみ、介助の負担を大幅に軽減できます。
ベットは付属品とセットでのご利用をおすすめします。

付属品一例

ベッドサイドレール
ベッドからの転落や、寝具の落下を予防します。身体を支えるためには、ベッドに固定できる介助バーを使用してください。

介助バー
介助バーは、ベッドにしっかりと固定でき、動作の支持物となります。寝返りの支援はもちろん、ベッドから離れるときには手すりの役割を果たし、不意の転倒を予防するなどの効果もあります。

テーブル
お食事の時などに役立ちます。ベッドサイドレールに載せるオーバーテーブルと、キャスター付きのサイドテーブルがあります。

マットレス
ベッドのサイズに合ったものを選びましょう。硬さについては、ご本人のお好みや身体の状態を考慮して選びます。
介助バーを利用した立ち上がり
ベッドの端に座った時、前傾姿勢をとれる位置で介助バーが握れるので、楽に立ち上がれます。
※「ベッドサイドレール」は落下防止を目的としています。立ち上がり時など、支えとしてお使いになる場合は介助バーをご使用ください。